保護犬・保護猫選びのポイント

動物愛護施設・動物愛護団体にいる保護犬保護猫は、ペットショップのようにブリーダーが育てた純血種の子犬・子猫ばかりがいるわけではなく、様々な背景・様々な年齢の犬猫がいます。

ペットショップの子犬子猫であれば、犬種・猫種である程度、相性は予想できます。保護犬保護猫は、前述のとおり背景が様々でそもそも人間不信になるような過去を持っている犬猫も少なくありません。
長く家族としてクラス犬猫との相性が合わないほど不幸なことはありません。

ペットショップは犬猫をあなたが選ぶ、動物愛護施設・動物愛護団体にいる保護犬保護猫の場合は、あなたが選ばれるという表現の方が近いかもしれません。

選ばれるという表現とした理由は、2つあります。

  1. 実際に飼育するだけの資格(環境・経済的余裕)があるかの審査があります。
  2. 大抵の場合2週間〜1ヶ月程度のお試し期間での相性の確認などがあります。

一方的にあなたが気に入っても迎え入れることは叶いません。さらにお互いが相性が良くても、飼育できるだけの環境が無ければ、迎え入れることはかないません。

このページでは、犬猫・人間側の不幸なマッチングをなくすことを念頭に置いた、保護犬保護猫選びのポイントについてまとめてみました。

ポイント1 保護犬・保護猫の飼育する環境は整っているのか

保護犬・保護猫を迎えるためには、まず迎え入れるための様々な環境が整っているか確認する必要があります。飼いたい、暮らしたいという気持ちは大切ですが、それだけでは超えられない壁もあります。

飼育環境① 家族の了承は取っているのか

犬猫の飼育にあたり重要なのは、家族の了解、理解、協力です。

まずは、家族の賛成が得られない状況での飼育はやめた方が良いでしょう。なぜなら、あなたがいない状況でも犬猫はあなたの家族と接する機会があるからです。

また、あなたの仕事が忙しい状況で、身の回りの世話や散歩などができない場合、犬猫に我慢をさせることがないように家族の協力体制が大切です。

次に家族と暮らしていない場合についてですが、一人暮らしの場合、原則として飼育はやめた方が良いでしょう。それは様々理由から飼育し切れなく可能性が家族の中で飼育するよりも高く、人・犬猫の双方が不幸になる可能性があるからです。理由としては以下が挙げられます。

  1. 病気・怪我が発生した場合、犬猫の世話をできなくなる可能性がある
  2. 外で働いている場合、犬猫に十分な愛情をかけられない可能性がある
  3. 結婚や同棲など環境の変化や家族が増えた場合、相手が動物が苦手な可能性がある
  4. 仕事、環境の変化で引越しした場合、ペット飼育ができない場所になる可能性がある
  5. 万が一亡くなった場合(孤独死)、発見まで犬猫の世話が滞る

こうした理由により、動物愛護団体や保護施設からの譲渡対象から、一人暮らしの方が外されているかことも珍しくありません

それでも一人暮らしで犬猫と暮らしたいと考えている方は、自分が世話をできない場合の体制づくりや、家族が増えた場合でも一緒に暮らし続ける覚悟が必要です。

飼育環境② 飼育にあった住居なのか

犬猫を飼育できる環境が整っていませんと、迎え入れても様々な問題が出てきます。特に居住空間に関して確認が必要です。

まず一戸建てであれば、あらゆる犬猫の受け入れが可能な可能性があります。ただし、狭小の家では大型犬・中型犬は難しい可能性があります。

マンション・アパートの場合、買ったものであっても賃貸であっても、ペット可なのか否か、が最重要になります。吠える・鳴く犬猫は一戸建て以上に隣接した部屋からのクレームなどの問題が発生します。マンション・アパートのルールを順守することが第一でそのうえで環境にあった犬猫に絞って検討する必要があります。

以下では住居ごとに準備すべき内容についてまとめました。

一戸建てでの飼育 犬の場合

犬の場合、転倒しない床が重要です。犬は、板の間・フローリングで走ると転倒することがあります。成犬で若いうちは問題ありませんが、子犬や老犬には、転倒すると骨折・捻挫の原因になり、膝や腰に負担になり、膝蓋骨脱臼や椎間板ヘルニアなどの大きな傷害につながります。

現実的なレベルでは、フローリングに転倒防止マットを敷く、理想としては、リノベーション等の大掛かりの工事を検討するなどが必要です。また、老犬の場合ちょっとした段差での躓き、視力の低下により障害物が多いと衝突するなど、犬の年齢により、よく検討することが必要です。

一戸建てでの飼育 猫の場合

犬と違いネコはよほどのことがないと転倒しませんし、ケガもしません。むしろ、爪とぎで家がケガをしないようにすることが必要です。

猫にとっては爪とぎは習性ですので、なくすことは出来ません。乱暴な方は、爪を取ってしまうという手術を行う方も稀にいるようですが、愛猫家のなかでで虐待的と考えられています。

猫の爪とぎの餌食になるのは、取り返しのつかないところでは、柱、壁が挙げられます。さらに、家具では、ソファ、木製の食器棚やクローゼットなども餌食になりやすいです。

防ぐには、爪とぎを用意するのはもちろん、柱、壁を覆うなどの対策が考えられ、ソファなどは爪が入りにくい素材にするなどです。あまり、しつけについては期待しずらく、爪とぎを固定の場所でお香なうか否かは、個体差が大きいので、防ぐ前に傷がつくものであるという心構えが必要と言えます。

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